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瀬戸田の黄昏すぺいす

−瀬戸田の好きなところ、思い出をおりまぜながら−
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耕三寺



桜が咲く季節、思い出すのは耕三寺の桜。
瀬戸田の山々にも山桜が咲くのが見えるものの、まとまって咲いている場所は耕三寺くらいしか知らない。
耕三寺には幼稚園の遠足で行ったり、その頃によく母親に連れて行ってもらって走り回って遊んだ気がする。
まぁ幼稚園の頃は、桜が7分咲きだよーとか、そんなマセたことを言えるガキでもなかった訳で。

耕三寺もしばらく行ってないなと思うと急に行きたくなり、午後も3時を過ぎていたけど行ってきたって訳で、昨日。
どうやら行き当たりばったり、予定は未定、思い立ったが吉日な性分はこれから先も改善されなさそう。
おまけに1日坊主もついてるから、1ヶ月前に買った手帳も埋まることなく放置プレイ。

耕三寺はなんとも寛大なことに瀬戸田住民はタダで入れる!(同伴者1名もタダ)・・・ということを耕三寺のホームページで最近知ったので、 耕三寺のチケット売り場の女の子に「瀬戸田の人は無料だとか聞いたんですけどぉ」なんてニコニコしながら言うと(貧乏性なので無料と思うと顔が緩む・・・)、 「あ、それでは事務所のほうで優待券を作ってくださいネ。」
へーぇへーぇ優待券かぁ、なんかの株主になった気分だぞぉ(株を買ったことないけど)、ちょっと気分いいじゃん、なんて思いながら事務所に行き、 同じ旨を伝えると書類を書かされた。住所、氏名、年齢、電話番号、優待券に名前、終わり。
で、自分の住所の証明も見せんといかんかなーなんて免許証を出す準備をしようとする前に、「はい、じゃぁ楽しんでくださいねー」って優待券を渡されてしまった。
・・・おーい。
ええんじゃろうか?ワシがインチキしとったらどうするん?・・・まぁ、ええか。

入り口で優待券を見せて、中に入る・・・ところから桜の木々は全開満開!
いやー、今年も桜の季節が来たのねぇなんて思う。
ここ数年を振り返ってみると長野県の桜しか思い浮かばない。って長野県に長い間住んでいたから当たり前なんだけど。

松本の城山公園や松本城の桜。
諏訪湖沿いの桜、諏訪から茅野に抜ける通勤バイパスの桜(ちと排ガスで可哀想な気もするが)。
高島城の桜。下諏訪水月園の桜。 小諸の懐古園の桜・・・
高遠の夜空も見えないくらいの桜のドーム。




高遠のような桜の名所と桜の本数を競ってもしょうがないのだけど、耕三寺の桜は耕三寺の建築物と共にみるとまた気持ちがいいもんです。
できればこんな場所ででも、いやこんな場所だからこそ着物姿・浴衣姿で歩くお姉様を拝めることができればもっとハッピーですな。男衆は。
・・・花より団子ならぬ、花よりオネイさん・・・。
(耕三寺では実際に母の日、文化の日には着物姿の女性がお茶をだしてくれます。また、その他の行事もあるようです。)

20年ぶりくらいに入った耕三寺は、子供の頃に比べ、少し小さくなった気がして寂しくなったのだけど、それは自分が成長したのだから当然のこと。
走り回るには小さくなったかもしれないけれど(そうは言っても実際走り回るとしたら運動不足な大人にはどえらく大変だと思うし、ひとりで走り回ると 変人扱いされるかもしれない)、成長したからこそ見える部分は昔と違う。そう思えば逆に知らない場所だらけで好奇心が湧いてくる。

・・・ほんとに知らないっつーか、覚えてない場所だらけ。
自分のあまりにも優秀な「忘れる能力」に呆れてしまいそうだった。





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