作品
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福岡道雄(ふくおか みちお) 「飛石」
ブロンズ
78cm×183cm×110cm
島はいつ訪れても何故か人の心をほっと和ませてくれる。
自分の視線が海や海岸線ばかり見ているのに気付く。外側を眺めないこと。
海に背を向けて、島の内側を見ること。
ずっと長く水辺の情景を作って来た者にとっては、周りがすべて海というのは意外と厄介である。
どこに彫刻を設置してもいいということは、よく考えたら一番難しい事である。
僕の彫刻のように力のない作品はどこかに寄り添える何かが必要だ。
大きな常緑樹、囲まれた建物。
島の人達の生活の匂いのする場所。僕の好きな漁港。小さな古い小学校が素晴らしい。そこにさりげなく小さな彫刻を
おきたい。
もうすぐ廃校になるとか、残念。
建築中の小学校の中庭が最適に思える。欅もある。
生口島と高根島で小石を拾う。
彫刻の角をおとして丸くする。
子供の視線で作ること。
子供達がニワトリを飼うように、子供達が兎や山羊を世話するように僕の彫刻に接してくれたら。
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