地上と地下とは極微に薄い、構造概念としての「表層」によって隔てられる。 考えうるすべての事象がそうであるように、地上と地下もまた、この表層を隔て向かいあう。 向きあいながらそれは対立するものではなく、むしろ補いあうものである。 この相互補完性なしに表層は存在することがない、この宇宙のすべてがそうであるように。